掌蹠膿疱症性関節炎の治療をしていたら肺炎になってしまった。
2018年9月から大学病院で掌蹠膿疱症の治療を始めた。3週間ほどして痛みの正体を確定するため骨盤部の造影検査を受けた。
検査方法は炎症箇所を特定するため造影剤を入れながらのMRI検査で、意外と短時間で終了したと思います。
検査結果は軽度の仙腸関節炎で、検査確定医の所見は下記の内容です。
- 両側仙骨部、仙腸関節に面する骨がSTIRで高信号を呈しています。
- 造影では仙骨・腸骨ともに関節にそって造影効果を認めます。
- 仙腸関節炎と考えます。
検査の造影写真

先生の詳しい説明がなかったので、
この写真は良く分かりませんでした。
ともかく、結論は思っていた通り、骨に炎症があり仙腸関節からくる痛みだと分かりました。ペインクリニックで、仙腸関節にブロック注射は間違っていなかった。
2019年2月25日、医師から告げられた病名は「肺炎です。」
「なんで?」と一瞬、訳が分かりませんでした。
看護師は「行きつけの大学病院には連絡したので直ぐに行ってください。車で行くなら注意して、途中で具合悪くなったら車を乗り捨てて救急車を呼んでください」と、えらく大げさに告げてきました。

まったく笑えませんでした。
薬剤性肺炎になった要因
薬剤性肺炎とは、読んで字の如く、ほかの病気治療に使っていた薬でおこった間質性肺炎(カンシツセイハイエン)を薬剤性肺炎と言うそうです。
後ほど詳しく書きますが、抗リウマチ剤のメトトレキサートの副作用のようです。
病気を治すはずが、もっと重い病気になるとは・・・。
始まりは・・・
2019年2月24日、通勤で通い慣れた駅の上り階段。「息苦しい!」54段ある階段、踊り場の中間で足が止まってしまった。それは10年近く上っていて初めての経験だった。
思えば1月の中頃と2月の22日の2回、風邪の症状で近所のクリニックで診てもらっていた。いつもの風邪の症状とは違って、なかなか寒気と体の怠さが抜けなった。
会社で2時間程仕事をしたが、怠く、しんどいので早退。その日はあいにく日曜日だったので自宅で療養することに。
翌日、総合病院で診察してもらい、レントゲン、血液、CT検査の結果、肺の状態が摺りガラスのように曇り、水が溜まっていたので肺炎と診断される。
原因
原因は薬手帳から「メトトレキサート」の薬の副作用によるもと断定、係りつけの大学病院へ連絡していただき、その日に緊急入院となる。
肺炎発症迄の経緯
原因となった「メトトレキサートカプセル2mg」は初回平成30年9月から服用開始。服用開始時は量は少なく、血液検査結果を見ながら徐々に服用量を増やしていった。
服用開始日は土曜日
日 付 | 朝の服用数 | 夜の服用数 | 1日の合計 | 回 数 | 合 計 |
9/7 | 2 | 1 | 3 | 2 | 6 |
9/21 | 2 | 2 | 4 | 5 | 20 |
10/26 | 3 | 2 | 5 | 5 | 25 |
11/30 | 3 | 3 | 6 | 3 | 18 |
12/21 | 3 | 3 | 6 | 4 | 24 |
1/18 | 3 | 3 | 6 | 4 | 24 |
合計 | 16 | 15 | / | / | 117 |
2月15日診察日の際は、「メトトレキサート」の服用中止を私からお願いした。理由は体に合わないと感じた事と、翌月の3月上旬に同病院で扁桃腺摘出手術を予定で手術1週間前から「メトトレキサート」が服用出来ない事。

その10日後、肺炎で入院するとは
ビックリです。
そうならないよう、診察の度に血液検査をしていたのに、なぜ?
データーを振り返ると素人ながら異常があると感じる。
メトトレキサートと肺炎の因果関係
インターネットでメトトレキサートと検索すると莫大な情報が載っています。わたしが服用していたメーカーは「トーワ」でした。
メーカーの基本情報には下記の副作用が掲載されています。病院でこの薬を処方する際の説明ありましたが、文章での説明が残っていないので副作用の内容はよく覚えていません。
葉酸錠 フォリアミン錠はメトトレキサートと併用して服用する。理由はメトトレキサートによる副作用を軽減・防止するためです。
しかし、副作用はおきてしまいました。
飲みはじめる前の検査
以下のような検査をします
- 血液検査:末梢血検査、赤血球沈降速度(赤沈、血沈)、C反応性蛋白(CRP)、生化学 検査など→炎症の有無、肝臓・腎臓の機能、その他さまざまな病気がないか調べます。
- 尿検査:尿タンパク、尿潜血、尿糖など→腎臓の病気などを調べます ・胸部 X 線検査→肺の病気について調べます。
- 間 かんしつせい 質性肺病変や呼吸器合併症が疑われる場合は、経 けいひて き 皮的酸素分圧(SpO2)、胸部 CT 検査や間質性肺炎の血液マーカー検査が追加されることがあります。
- 結核の血液検査(場合によってはツベルクリン反応検査)を行います
- 肝炎ウイルスの血液検査を行います。
引用元:一般社団法人日本リウマチ学会
:メトトレキサートを服用する患者さんへ 第3版より
https://www.ryumachi-jp.com/pdf/mtx_2020.pdf
今思えば、上記の「飲み始める前の検査」をしてほしかった。診察に関しては、最初は2週間後、その後1ヵ月に1回診察と血液検査があったのに・・・
その際、間質性肺炎の血液マーカー検査(KL-6はSP-A、SP-D)をやっていれば薬剤性間質肺炎で入院することは無かったかも知れません。
また、血液検査で、間質性肺炎要素の「好酸球」が急に増加していた事に気づいて欲しかった。
なお、血液マーカーKL-2やPS-Dの検査は入院してからで、PS-Dは2月27日に高い数値『453』を示していました。KL-6は3月4日から3月29日(H525)まで高い値が続きました。1ヶ月後には396の正常値に戻りました。
主な副作用
頭痛、そう痒、出血、腹痛、過敏症、発疹、蕁麻疹、好酸球増多、低ガンマグロブリン血症、リンパ節腫脹、肝機能障害
重大な副作用
貧血、肺炎、ニューモシスティス肺炎、間質性肺炎、骨粗鬆症、他多数

今になっては副作用について、どこ迄説明がなされたかは定かではありません。
血液検査データー
このデーターは、私自身の判断で薬剤肺炎(間質性肺炎)に必要と思った項目のみを記載しています。数値が大きく変化がないものや、正常値のデーターは載せていません。
公開の目的は、なぜ間質性肺炎にならなくてはいけなかったのか?「メトトレキサートカプセル」服用中の身体の血液に注意信号は出ていなかったのか疑問に思ったからです。
検査項目 | この検査で分かる事 | 基準値 | 2018年~2019年 (メトトレキサート服用期間) | 2019年 (薬剤肺炎入院期間) | ー | 2020年 | ||||||||||||||
9/7 | 9/21 | 10/26 | 11/30 | 12/21 | 1/18 | 2/15 | 2/25 | 2/27 | 3/4 | 3/7 | 3/11 | 3/14 | 3/18 | 3/22 | 3/25 | 3/29 | 2/14 | |||
WBC(1000/μl ) | 白血球数・炎症や感染症で増加 | 3.3~8.6 | 4.9 | 5.6 | 5.5 | 5.0 | 5.4 | 4.6 | 5.1 | 6.1 | H 21.4 | H 10.9 | H 13.5 | H 9.3 | H 10.0 | 7.2 | 5.4 | 6 | 7.1 | 5.2 |
RBC(1000000/μl ) | 赤血球数・数値が低いと貧血 | 4.35~5.55 | 5.02 | 4.62 | 4.71 | 4.54 | 4.37 | L 4.25 | L 4.33 | 4.44 | L 4.08 | L 4.33 | L 4.02 | L 3.96 | L 3.95 | L 3.8 | L 4.10 | L 4.22 | 4.77 | 5.03 |
血色素量 | 低いと貧血 | 13.7~16.8 | 14.6 | L 13.5 | 14 | 13.9 | L 13.6 | L 13.2 | L 13.3 | L 13.1 | L 12.3 | L 13.1 | L 12.1 | L 11.9 | L 11.8 | L 11.5 | L 12.4 | L 12.7 | 14.1 | 14.8 |
ヘマトクリット値 | 低いと貧血 | 40.7~50.1 | 43.5 | L 40.6 | 40.9 | 41.3 | L 40.1 | L 38.3 | L 39.2 | L 39.7 | L 37.0 | L 38.2 | L 34.9 | L 35.3 | L 34.9 | L 34.1 | L 35.9 | L 38.3 | 43.3 | 43.6 |
PLT(1000/μl) | 骨や他の酵素の障害で上昇 | 158~348 | 203 | 189 | 219 | 233 | 232 | 224 | 252 | 290 | H 367 | H 350 | 290 | 239 | 209 | L 156 | L 145 | L 151 | 183 | 196 |
RDW(血球分布幅)-CV | 鉄欠乏性貧血などが疑い | 12.2~14.8 | 14 | 14.6 | H 15.8 | H 15.8 | H 15.7 | H 15.4 | 14.8 | H 15.1 | H 15.5 | H 15.2 | H 15.2 | H 15.2 | H 15.2 | H 15.7 | H 16.1 | H 16.1 | H 16.7 | 13.8 |
好中球 | 肺炎などの細菌性の感染症や血液の病気 | 40~71 | 52 | 51.5 | 57.5 | 70.7 | 61.8 | 62.8 | 65.1 | ー | ー | H 72.3 | H 76.8 | 70.4 | H 80.5 | H 79.0 | 68.1 | H 71.3 | H 89.3 | 62.8 |
好酸球 | 薬害やアレルギー、感染症で好酸球が高くなる | 0~7 | 4.1 | 3.0 | 3.8 | 3.0 | 2.9 | L 7.6 | L 10.2 | 7.0 | ー | 5.8 | H 10.8 | 0.5 | 0.3 | 0.6 | 1.1 | 1.8 | 0.1 | 0.6 |
単球 | 炎症性疾患、薬剤性無顆粒球症なでど高くなる | 2~8 | H 8.2 | H 9.1 | H 10.2 | 3.2 | 4.7 | 5.9 | 5.5 | H 12.0 | L 1.0 | H 8.2 | 5.9 | 5.7 | 3.7 | 4.0 | 5.2 | 5.8 | L 1.3 | H 9.5 |
リンパ球 | 低いと十分な免疫が備わっていない | 26~47 | 35.2 | 35.7 | 27.4 | L 22.5 | 30.1 | L 22.8 | L 18.4 | 41.0 | L 6.0 | L 13.6 | L 6.4 | L 23.2 | L 15.4 | L 16.4 | L 25.6 | L 20.9 | L 9.0 | 27.1 |
血沈60分 | 炎症をともなう病気の有無や程度がわかる | 0~10 | H 22 | H 25 | H 28 | H 31 | H 32 | H 31 | H 47 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | H 15 | 8 |
CRP | 炎症性疾患を中心に高値になる | 0.00~0.14 | H 0.44 | H 0.23 | H 0.87 | H 0.35 | H 1.05 | H 1.03 | H 2.7 | H 5.19 | H 1.58 | 0.1 | 0.91 | 0.05 | 0.02 | 0.01 | 0.01 | 0.02 | 0.12 | H 0.65 |
リウマトイド因子(RF) | 関節リウマチ | 0~14.99 | <5 | <5 | <5 | <5 | <5 | <5 | <5 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | <5 | ー |
ALP | 関節のはれや骨粗しょう症 | 106~322 | H 415 | H 354 | H 345 | H 324 | 300 | H 363 | H 401 | 296 | 244 | 235 | 203 | 209 | 205 | 181 | 168 | 182 | 246 | H 331 |
LD | 肺梗塞、悪性腫瘍、感染症 など | 124~222 | 154 | 138 | 169 | 190 | 168 | 178 | H 227 | H 348 | H 238 | H 228 | H 227 | 172 | 189 | 187 | H 327 | 188 | H 229 | 145 |
CK | 低いと筋肉量の低下・関節リウマチなど | 59~248 | 78 | 60 | 75 | 88 | L 58 | 69 | 65 | 74 | 71 | L 33 | L 26 | L 16 | ー | L 23 | L 15 | L 37 | L 35 | 72 |
Ca | 薬の副作用で低くり、骨粗しょう症の原因 | 8.8~10.1 | 9.3 | 9.2 | 9.1 | 9.3 | 9.1 | 8.8 | 9.1 | L 8.6 | L 8.3 | L 8.2 | L 7.7 | L 8.4 | L 8.4 | L 7.8 | L 8.3 | L 8.7 | 9.2 | 9.7 |
総蛋白 | 低いと胸水、肝臓、腎障害、栄養不足、痛み | 6.6~8.1 | 7.1 | L 6.5 | 6.8 | 7.0 | 6.6 | L 6.4 | 6.6 | L 6.0 | L 5.8 | L 6.0 | L 5.5 | L 5.7 | L 5.5 | L 5.2 | L 5.7 | L 5.9 | 6.6 | L 6.4 |
アルブミン | タンパク質不足、薬物などで免疫向上機能の低下 | 4.1~5.1 | 4.2 | L 3.8 | 4.1 | 4.2 | L 4.0 | L 4.0 | L 4.0 | L 3.3 | L 3.2 | L 3.5 | L 3.1 | L 3.0 | L 2.9 | L 3.0 | L 3.2 | L 3.4 | L 3.9 | 4.5 |
A/G比 | 慢性炎症性疾患、感染症、自己免疫疾患 | 1.32~2.23 | 1.45 | 1.41 | 1.52 | 1.5 | 1.54 | 1.67 | 1.54 | L 1.22 | L 1.23 | 1.4 | L 1.29 | L 1.11 | L 1.12 | L 1.36 | L 1.28 | 1.36 | 1.44 | H 2.37 |
IgG | 薬剤による免疫不全症 | 861~1747 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | L 649 | ー | L 611 | ー | ー | ー | L 432 | ー | L 625 | ー | L 423 |
KL-6 | 間質性肺炎 | 0~499.99 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | H 554 | ー | H 672 | ー | H 560 | ー | ー | H 523 | ー | H 525 | 386 |
MMP-3 | ステロイド(プレドニゾロンの影響高い) | 36.9~121 | 57.6 | ー | 85.6 | 62.9 | 68.5 | 54.7 | 44.8 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | H 279.9 | ー |
症状
10日ほど前から風邪の症状があり、微熱(37℃前後)・悪寒・気怠さが続いていたが、咳や喉の痛み、鼻水が出る症状ではなかった。
肺炎と診断される前日は、とにかく体が怠く、駅の154段の階段を上るのがしんどく、息苦しく、途中で一休みするのは初めての経験だった。
端的に言えば『何もする気がしない』です。
予備検査
その日、大学病院では診察は無く、いきなり処置室へ案内され点滴が始まった。事前に連絡がいっていたのでしょう。
検温、酸素濃度(パルスオキシメーター)、血圧測定が始まり、肺炎と診断した病院のデータを見ながら女性の先生が点滴を始める。
この先生の点滴針(ルートを取る?)を入れるのが下手で、4~5回やり直した末、見かねた現場の看護師さんが引き継ぎ一発で完了。
後で看護師さんい聞いたのですが、この長時間刺しっぱなしにできる針を『サーフロー留置針』と言うそうです。
針の素材はフッ素樹脂と呼ばれるプラスチック性のもので、着色した腰のある半透明の管で出来ているそうです。
この処置室で点滴しながら2時間くらい過ごしただろうか、恐る恐る女医者(K先生)聞きました。

もしかして、入院ですか?

はい、今ベットを準備しているので、もうすぐ病室へ移動ですね。

最初に言えよ!って話ですよね。
入院
さて、実際に間質性肺炎ではどんな治療をして治していくのでしょう。
病室に入ると、担当看護師さんが挨拶を兼ねて早々に基本検査がはじまった。血圧・検温・酸素濃度・血液検査・酸素投与。
酸素投与は必修で通常成人の正常酸素濃度は96~99%ところ、私は90%切っていたようですが、その日は息苦しさを感じなかった。しかし、この数値は肺炎の特徴のようです。
治療の始まりは・・・
夕食後すぐに、担当医のK先生から今後の治療方針と入院診断計画書にそって説明があり、早速3日間の点滴と薬の集中砲火、ステロイドパルス治療から始まった。
初日やっとの思いで刺して貰った留置針は、翌日には担当の看護師さんがなんの躊躇もなく、いとも簡単に外し点滴を始めた。
留置針の固定テープには3日後(72時間後)の日付を記入し、3日後に静脈炎を防ぐため新しい留置針に取り換えるようです。
入院治療計画書
・症 状
呼吸苦・発熱・全身倦怠感
・病 名
掌蹠膿疱症・間質性肺炎
・治療計画
感染症の合併を除外した上で、薬剤性肺炎として治療。酸素投与
・生剤加療・ステロイド治療
・検査内容及び・日程
血液検査・血液ガス検査・胸部レントゲン・胸部CT・尿検査・各種培養検査。
・入院期間
1~2ヵ月 実際はちょうど30日でした。
治療内容
治療内容の詳細につては入院が1年前で記憶が定かでないので、退院時いただいた診療明細をもとに記載しています。
治療は間質性肺炎の説明と使用する薬の副作用について綿密に行われ、同意書にサインを求められました。
同意書内容
ステロイドパルス療法の薬
MTX 関連肺炎あるいはニューモシスチス肺炎疾患に対しての治療に対して説明と同意書の取り付けがありました。
薬品名・・・ジスロマック250mg
1日1回夕食後、3日間〔合計1,500mg(力価)〕を服用。マクロライド系抗生物質で、病原細菌の蛋白合成を阻害し抗菌作用を示す。
薬品名・・・ブレドニン5mg
1日 55~60mgを内服。経過を診て服用量の調整をしていく。
ステロイド剤で、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用のほか、広範囲にわたる代謝作用を示す。
薬品名・・・ソル・メドロールソル・メドロール静注用1000mg
抗炎症作用、免疫抑制作用などにより、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、血液疾患などに効果をあらわす薬。1回1000mgを点滴で3日間の継続でした。
その他、ステロイドの副作用の出現をチェックするための検査及び出現した時の治療を受ける。
予防投与薬の副作用を理解したうえで、必要な予防療法受けることに同意する。
などです。
重要な副作用として
感染症
ステロイドにより免役能力の低下。抵抗力が弱くなるので注意。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・糖尿病
ステロイドにより潰瘍になりやすいので予防的に胃薬の服用。出血チェックの検便を行う。糖尿病予防で血糖・尿糖を頻度に測る。
精神的な症状
気分の落ち込みや不眠などに、精神的な症状に希望があれば安定剤の服用。
骨祖しょう症
骨祖しょう症になる可能があるので、予防薬服用や骨祖しょう症の検査を行う。
軽微な副作用
高血圧、高脂肪、高尿酸値症など
もともと血圧が高めでアムロジピンを服用している。しかし、入院期間は血圧が正常時に戻っていた。
満月様顔貌、中心性肥満、浮腫、にきびなど
入院中より、退院してから目立ってきました。顔だけが肥えて見え、「太ったね」と言われたことがあった。ステロイドの副作用で退院の4ヶ月後位で止めてたので、その後すぐに良くなった。
副作用の説明にはありませんでしたが、 ステロイドパルス療法 が始まってからは食べ物の味が変わり、何を食べても美味しさが感じられませんでした。
すなわち味覚障害の副作用でしたので、ステロイドパルス療法が終わったら治りました。
検査
ステロイドパルス療法
入院翌日から肺炎の治療はステロイドパルス療法、3日間、連続点滴から始まった。
呑み薬・塗り薬
入院生活と治療経過
2月25日に緊急入院、翌3月26日退院、ちょうど30日の入院生活。あれから約1年、現在すっかり肺炎は良くなりました。
入院期間中、携帯アプリ「My日記」で簡単な日記を付けていたので、1年経って改めて病院での生活を振り返ることにしました。
1日の過ごし方
病院の朝は思っていたより遅い、6時半に病室の明かりが点灯して1日が始まる。が、実際はそれより早く稼働してる。
呼び出しコールがあれば何時でも来てくれるし、6時前から点滴や採血にも現れる。全く仕事いえど敬服します。
しかし、私はその時間はしっかり起きていますが(笑)。
逆に朝食は遅いと感じた。なんと8時前、家では6時すぎに朝食は済んでいたので、お腹は結構すきました。病院の建物が大きいので、各階へエレベータで順番に運んでくるので仕方ないのでしょう。
でも、それまで我慢できないので、5時半過ぎに目覚めるとすぐにて、ペーパードリップでコーヒー淹れて至福の1杯を楽しんでいました。
朝食まではまだまだなので、7時半前に院内1階のドトールコーヒーへ。幸いそこは7時半オープンで、ほとんど毎朝モーニングの「コーヒーとジャーマンドッグ」を食べるのが日課でした。
8時過ぎに病室へ戻るころには病院の朝食が届いていました。朝はおかずだけ食べ、牛乳やパンは冷蔵庫に保管して置き、妻が来た時に渡していました。
朝食が済むと順番に看護師さんがお決まりの検診にやってきます。それが済むと点滴や検査がない日はその後自由な時間がいっぱいです。
病棟は「wi-fi」完備なので病室や食堂・面談室でインターネットが可と能です。ノートパソコンで映画、スマートホーンでゲーム等々自由に楽しめます。また、私設図書館で本を借りて読書も楽しむことが出来ました。
テレビも有料(プリペイドカード1000円)でありますが、朝と夕方のニュースを見るための道具でした。冷蔵庫の料金も、そのカードで併用払い30日間で3枚購入しました。
入院中の運動不足の解消はもっぱら歩くことです。看護師さんは心配していましたが、1週間後からは積極的に階段の上り下りが日課となった。
入院病棟は9階だったので、1階までの1往復2500歩位にはなったと思います。
歩く目的は運動はもちろんのこと、買い物や飲食、それと気分晴らしもありました。また、本当は駄目なんでしょうが、マスクをして外のコンビニへ散歩がてら時々買い物の行っていました。
日々の治療
肺炎治療は点滴と薬の短期集中砲火ではじまりました。
初日やっとの思いで刺して貰った留置針は、翌日には担当の看護師さんが、なんの躊躇もなくいとも簡単に外し点滴を始めた。
留置針の固定テープには3日(72時間)後の日付を記入し、3日後静脈炎を防ぐため新しい留置針に取り換えていました。
24時間酸素吸入
最初は鼻からの経鼻カニューレでしたが、翌日からは酸素マスクでレベル5から開始、徐々に下げていきました。5日間くらい続けたと思います。
酸素吸入は朝、昼、晩、寝るときも24時間、病室はベッドに酸素吸入用のコックがあるのですが、買い物、シャワー時は酸素ボンベをお供にお出かけです。
日常の検査
*基本検査は朝食後に毎日
体温・血圧・心拍・酸素濃度。
*心エコー検査・・・2月27日 1回のみ
理由は聞いたのですが忘れました。
多分、心不全・不整脈・心筋梗塞・心筋症・心臓弁膜症・先天性心疾患などの病気がないか検査。
翌日の検査結果では異常ありませんでした。
*骨密度検査 ・・・ 3月11日 1回
骨の強さを見るための指標として、「骨密度」があります。骨の中にカルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分がどれくらいあるかを測定します。若い人の骨密度の平均値と比べて、今の自分の骨密度が何%であるかで表されます。骨密度の測定は、骨粗鬆症や骨折のリスクを判定するのに役立ちます。
引用元;せいかつ習慣マガジンhttps://seikatsushukan.jp/
検査結果は同年代の平均値より低かった。
すべてはステロイドの
副作用で骨が弱ってきているようです。
*献血ベニロソ-I静注用5000mg ・・・ 3月18日 1回
人免疫グロブリン製剤と呼ばれるグループに属する注射薬。
免疫グロブリン(抗体):細菌やウイルスなどの感染症から体を守る働きをしたり、免疫の機能を調節したりする働きがある。
血液検査でIgGの数値が(432)と極端に低く、免疫機能の調節と細菌やウイルスなどの感染症を防ぐための点滴でした。
*レントゲン検査 ・・・ 2月25日・3月4・11・18日 4回
1週間に1回の割合で放射能を浴びていたけど大丈夫?っと言うのが本音です。肺の症状確認に必要なのはわかるが・・・
CTもあったので不安は隠せません。
入院備忘録
入院期間中メモ代わりにお世話になった携帯アプリ『My日記』に書き残した出来事をまとめたコーナーです。
3月1日夜で長かった点滴も終了、留置針と別れを告げてすっきりした。しかし、その反動でもないと思うが、夜から寒気がして寝付けなくなったのです。
翌朝、鼻血が出現してビックリ!なんの影響か解決策なく止まった。寒気は相変わらずで、漢方の麻黄湯(マオウトウ)の処方をお願いするも却下されました。
看護師さんに眠れない話をすると眠剤(ベルソラム錠)を出してくれた。しかし、ほとんど効果はなく、もう1錠別の眠剤(トラゾドン塩酸塩錠)を処方され2本立てになったが、やはり効果はなかった。
ステロイドの影響で睡眠が取れにくくなると医師は言うけれど・・・・
こうして入院5日目から眠れぬ夜と戦う日々が続いていった。眠れないと言っても、深い睡眠がとれないだけで、2~3時間の浅い睡眠が退院まで続いたのです。
そのたびにトイレにお世話になっていました。朝の看護師さんのチェック項目に「小水」回数の確認があり、よく覚えていないので毎回5~6回と申告していました。
3月5日、下腹部に痒みを覚える。先生の所見で痒み止めと痒み止めの飲み薬が処方された。血液検査で調べた結果薬剤アレルギーと判明。 またかよ!!
アレルギーの犯人は「ダイフェン配合錠」でこの日から中止となる。この薬は細菌を殺し、感染を治療し、肺炎を治療したり発症おさえる薬なので仕方ないとは思うのですが・・・
この結果を踏まえてまた留置針が取り付けが6日間の点滴が続いたのです。この血液検査でカロリー不足がわかり、なぜかご飯の量だけ増えました。
ダイフェン配合錠の代役で登場した薬が「サムチレール内用縣濁液750mg/5ml」で液体で、切り口から栄養剤のように吸う薬です。
高い薬で値段は1759.6円 (750mg5mL1包)、これを2包。通院でも7月まで飲んでいたので薬代が馬鹿になりませんでした。
保険3割でも1日分(2包)約528円×2円として30日約32,000円弱、痛いですね。確定申告で医療費控除しても痛みは治まりません。

ちなみにこの薬での副作用はおきませんでした。
退院まぢかの21日、口の中と舌がヒリヒリして、舌の奥にもデキモノが出来ている。
舌癌?
日々インタネットで情報を検索している私は、もう、りっぱな「サイバーコンドリア」かも知れません。
主治医に口の中の症状訴え、口腔外科の診察を頼みました。翌日の夕方に口腔外科の先生が病室で診察、「少し荒れているが悪い病気は無い」と太鼓判を押され安心しました。
口腔外科の先生勧められて、お口のケア用ジェルを購入しました。口中を清潔に保つには、口中の乾燥を防ぎ、潤い感を与えると良いようです。結構効いた気がします。でも高いです。1,600円位だったと思います。
は、不思議な物語だ。普段見る夢もそうだが、薬漬けの中で見る
も、また、違った意味がある。
は、欲望を表しているのかも?
入院中は夜中に何度もなんど目覚がめた。大量のステロイドや他の薬の影響か、睡眠安定剤を服用しても私には効かなかった。でも、飲んでしまう毎日だった。
そんな朝方見る夢が不思議で、めちゃくちゃで、面白い。
断片的だが例えばこんな夢はどうだろう。
1、 海外へ5日間もスノーボードに行っているのに滑っているのは1日だけ、残りの4日間は入院中の病院の男性看護師と滑らずジャズの話している。
2、 花を生かすために水をやる内容だが、途中変化もあったが、工夫しながらやり遂げる。登場人物が私と俳優の(野村周平)、主役が(星野 源)。この面々で、花に水をやる内容につながっている。
結論が変わっていてその間にダイエットして成功する話で終わり。ちなみに、私も、他の俳優も太っていない。
3、 昔の東京?まだ東京タワーもない時で、過去にいる様。また、病院の近くのスーパーが閉店する話なので行ってみたらほとんど品物がない。と言う夢。
4、 雪の細い1本道を何処かへと進んでいくがどこへ行ったか覚えていない。2度寝したのか夢の続き?雪のトンネルや雪道を匍匐前進でかき分けて進み、最終的にはお寺の体内巡りの感じで、横反対側に出て来るだけ。どんな落ちなんや!
まだまだあるけど、こんな話に興味は持てない思うのでここまでです。とにかく、よく夢を見てそれを覚えていた。
30日の入院期間中外出は2回ありましたが、外泊許可はおりませんでした。
1回目は、入院後22日目、ゆっくりお風呂に浸かりたく一時帰宅、英気を養う目的です。朝7時過ぎに病院を出て、夜8時頃には病院へ戻りました。
2回目は、退院2日前でどうしてもコーヒーが飲みたくなり三宮のカフェへ「茜」さんへ
天気も良かったので散歩がてら歩いてハーバーランドから三宮まで行ってみました。本日の歩行距離は16,745歩、さすがにしんどくて帰りは電車で帰る。
なぜ「茜珈琲」さんか・・・本場の味を楽しみたい。
仕事場近くの喫茶店がこの茜さんの豆を使用していたので、よくお昼に通ってブレンドコーヒーを飲んでいました。軽めの酸味効いたコーヒーです。
酸味のあるコーヒが好きな私は、帰りにストレート豆「キリマンジャロ」300g買って帰りました。淹れ方が悪かったのでしょう、味は期待通りではありませんでした。
- 茜ブレンドコーヒー
- キリマンジャロ
30日間の入院生活を振り返ると、この病気で苦しかったのは入院前日のたった1日だけで、入院当日から退院まで病気を感じなかった。
でも、最初の病院や入院先の検査結果は肺炎という病気を表していた。入院から5日間は病室からの移動は、酸素ボンベが絶対条件でした。
点滴から解放された5日目くらいから、苦痛もなく、入院生活にも慣れたこともあり、パソコンで映画や検索、スマホでゲーム等々、娯楽の時間が過ぎていく日々になった。
入院生活はお金の感覚が薄れるの注意が必要です。身の回りに欲しいものがあればネットで注文。また、毎朝、朝食前に喫茶店でモーニング、おやつや食料品の買いし等々。
入院保険や傷病手当が入ることを当てにして、ちょっと遣いすぎたと反省です。
入院生活で一番大事なことはお金の管理と痛感しました。もし、入院や高額治療などが決まったら、所属する協会けんぽや国保で「限度額認定証」を申請することです。
収入にもよりますが、支払いが上限を超えたら免除になります。また、確定申告で年間10万円超えたら医療費控除も必須です。
最後に
この記事は2019年2月25日から3月26日までの肺炎で入院した内容です。現在蔓延している新型コロナウイルとは関係ありませが、肺炎は日本で死亡率が第3位の病気です。そして私は高齢者で肺炎経験者です。
今でも病院へ2ヶ月1回行く必要があるので、コロナウイルに罹ったらと思うと本当に怖い気持ちでいっぱいですが、私より、医療従事者の方のほうがより怖いと思います。その勇気に敬服と称賛したい。
ありがとうございます。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
このブログは後になりましたが「掌蹠膿疱症 其の1」に続きます。
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